若年層を中心としたスマートフォンユーザーはメールよりもLINEの利用頻度が高い方も多いのではないでしょうか。
企業のマーケティングでもLINEを利用しているケースも多いと思いますが、ステップメールのようにLINE配信を行うステップLINEを行う企業も増えてきました。
今回はステップLINE配信についてご紹介いたします。
目次
ステップLINE配信とは
ステップLINE配信とは、LINE公式アカウントの機能を拡張し、セグメントしたターゲットに合わせたメッセージやリマインドの自動配信、リアルタイムでのプッシュ通知などを行うことができるサービスです。
ステップメールを取り入れている企業は多いと思いますが、似たようなマーケティングをメールではなくLINEでも行うことができます。
メールマガジンやECサイト、ヘアサロン、エステサロン、治療院、イベントやセミナーなど様々な業種で利用されています。
ステップLINEの特徴
ステップLINEの特徴は、
・LINE公式アカウントをユーザーが追加したタイミング
・ユーザーが商品を購入したタイミング
・ユーザーが商品を手にする前
・ユーザーが商品を利用した後
など、段階的にメッセージをユーザーに届けることができるため、LTVの向上や見込み客を育てる効果があります。
また、ステップLINEは事前にシナリオを設計しそのタイミングに合わせてユーザーに自動配信することも可能です。
ステップLINEのメリット
ステップLINEの代表的なメリットについて見ていきましょう。
メッセージの開封率と到達率の向上
LINEは日常的に利用されているアプリであり、メール配信よりも画像やスタンプを活用したアプローチが可能であるため、メッセージの開封率や到達率を向上させることができます。
メッセージ配信の業務効率化
ステップLINEを利用しない場合は、一斉送信を予約するか、一通一通送信しなくてはならないため配信者の負担が大きくなりますが、ステップLINEを利用すれば、事前に設定しておいたLINEメッセージを一通ずつ適切なタイミングで順番に配信することができるため、配信業務の負担を軽減することができます。
LTVの向上
新規顧客をリピーターにすることや人気商品の購入を施すなど、ユーザー1人当たりの利益を増やしていくことはマーケティングにおいて非常に重要です。
商品の購入後には「商品に問題はありませんか?」、「こちらの商品を買われた方はこちらの商品も購入しています」などのアプローチをユーザーに対して行っていきます。
このような場合に、ステップLINEを活用することで積極的にユーザーに訴求することができLTVの向上を図ることができます。
ステップLINEの配信が向いている業種とは
LINEの配信は20代を中心に若い世代から年配の世代までのユーザーが利用しているため網羅的にメッセージを配信することが可能です。
特にネイルサロン、ヘアサロン、EC・通販、賃貸不動産、クリニック、マッサージ、スクール、オンラインサロンなど、「一般消費者向けにサービスを提供している業種」でのマーケティング活動に向いています。
BtoBではお友だちが集めにくいこともあり、LINEでのマーケティングは向いていないと言えるでしょう。
ステップLINEの注意点
LINE配信はユーザーの目に触れやすい反面、アカウントをブロックされる可能性も高いです。
仮に、一度ブロックされてしまえばそれ以降対象のユーザーにメッセージを届けることは難しいため「見込み客を一人失った」という見方もできます。
そのため、LINEでのメッセージ配信はユーザーに嫌悪感を抱かせないように適度な量で配信していくことが重要です。
また、通数回数を削減するためにも同じ情報や優先度の低い情報を配信しないなど、運用を繰り返す中で最適化していきましょう。
ステップLINE配信を行う方法
ステップLINE配信を行うにはLINE公式アカウントの契約だけではなく、マーケティングオートメーションなど外部ツールとの連携が必要になります。
LINE公式アカウントでは友だちの数や年齢、性別、居住地域などの個人情報を含まない属性情報は取得可能ですが、どの商品を購入したか、閲覧したかといった個別ユーザー毎の情報取得ができないためです。
この問題に対してマーケティングオートメーション(MA)を活用すれば、見込み客の行動情報や属性情報を元に、ユーザーをセグメントしてアプローチすることが可能になります。
LINE配信を行うためのMAツールの選び方
LINE配信を行うためのMAツールを選ぶ際に重要な3つのポイントについて見ていきましょう。]
メール配信との掛け合わせ
LINEの通数回数によって課金コストも変動するため、メッセージがユーザーに到達するまでのコストをなるべく抑えられるメール配信との掛け合わせで施策を打っていくことが重要です。
「メール配信で反応がないユーザーに対してLINEでアプローチする」、「メール配信で効果的なアプローチをLINEにも適応させる」など、複数のチャネルを活用することでLINEでのマーケティング施策をより効果的なものにできます。
そのため、メール配信機能も備わっているツールを選ぶと良いでしょう。
顧客データ管理機能はどのような内容か
メール配信やLINEで蓄積した顧客情報、購買データなどを管理・格納できるシステムが備わっているツールの方が効果的に運用できます。
なぜなら、蓄積した豊富なデータを元にユーザーをセグメントし、ターゲットに合わせて配信内容や配信のタイミングを最適化できるためです。
MAツールにLINEの支援実績があるか
より効果を最大化させるためには「MAツールにLINEを活用したマーケティング施策の実績があるかどうか」、「最新トレンドや他社の成功事例があるかどうか」、「配信業務の支援があるかどうか」なども確認する必要があります。
弊社が提供しているMAツールのxross dataではLINE公式アカウントとの連携を行って、ユーザー毎に最適なタイミングで最適なコンテンツをお届けすることができます。
既に多くの配信実績もありますので、気になる方はご相談いただければと思います。
ステップメールだけでなく、ステップLINE配信も
ステップメールで効果が出ている企業だけではなく、思ったほど効果が出ていない場合には配信チャネルをLINEに変えてみることも有効なマーケティング手法かもしれません。
ステップLINE配信を活用してもすべてのユーザーに開封されるわけではありませんので、いかに具体的なターゲットに対して適切なタイミングで効果的な配信を行うかが重要です。
メールとLINEの両方でステップ配信を行い、効果測定を行いながら運用を行うことで効果を高めていくことにトライしてみても良いと思います。