ECサイトの売上を上げるマーケティング施策として、最近では「カゴ落ちメール」を採用するケースが主流となってきています。
一方で、なかには「どのような内容を送れば良いかわからない」といったお困りのご担当者もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ECサイトで効果が出やすいカゴ落ちメールの例文とテンプレートについてご紹介いたします。
目次
カゴ落ちメールが重要な理由
ECサイトの調査を行っているBaymard Instituteが発表しているデータによると、全世界でみた際の平均カゴ落ち率は「約69.80%」となっています。
ECサイトを運営している方からすると70%近い商品やサービスがカートの中に入ったまま購入一歩手前で放棄されている事実は、金額ベースで見てもかなりインパクトの大きいものと言えるでしょう。
Baymard Instituteの発表をみると、各社がカート周りの見直しなど様々な対策をしている中でもカゴ落ち率の水準は未だ高いままであり、対策をしないままでいるとカゴ落ち率はさらに高まることも予想されます。
カゴ落ちの対策はいくつか方法がありますが、なかでもカゴ落ちしているユーザーに対してリテンションを行う「カゴ落ちメール」施策は効果の高い施策であると言われています。
施策効果は業種にもよるものの、弊社実績でも数%〜10%以上改善されたケースがあります。
カゴ落ちメールの例文について
カゴ落ちメールを実施するにあたって、どのような内容を送れば良いのかに頭を悩ませている方もいると思います。
そういった方はぜひ、これからご紹介する例文を参考にして挑戦してみていただければと思います。
カゴ落ちメール件名の例
カゴ落ちメールの件名にはどこのサイトかわかるように「サイト名」を明記しましょう。
カゴ落ち状態を解消するには、メールを開封してもう一度サイトのカート画面に戻ってきてもらう必要がありますので、そのきっかけとなる「件名」は重要なポイントと言えます。
具体的には、サイト名と組み合わせて以下のような件名を設定するのがおすすめです。
- ○○様カートに入ったままの商品があります。
- ○○様お買い忘れはございませんか?
- 購入手続きが完了していないようです。
タイトルだけで誰から(サイト名がわかり)、何が(買い忘れがある)自分宛に来ているメールなのかが明確であることが重要です。
カゴ落ちメールで案内する商品情報の例
続いて、カゴ落ちメールで案内する商品情報の例について見ていきましょう。
カゴ落ちメールのコンテンツには、カートに入っている商品について下記の4点の情報を盛り込むことで、メールを見た際に商品を思い出してもらい、再度購入検討に進んでもらえるように誘導します。
- カート放棄中の商品の商品名
- カート放棄中の商品の商品画像
- カート放棄中の商品の価格
- カート放棄中の商品の商品ページ、またはカートページへのリンク先
カゴ落ちメールのテンプレートについて
カゴ落ちメールのテンプレートとして利用できる参考文章をご紹介いたします。
カゴ落ち後すぐに配信する場合のテンプレート
○○様
いつも【サイト名】をご利用いただきありがとうございます。
カートに入ったままの商品がございますのでご確認ください。
既にご購入いただいている商品をお送りさせていただいている場合もございますのでご了承下さいませ。
【カートの商品画像】
【商品の値段】
【商品リンク】
【カートの商品画像】
【商品の値段】
【商品リンク】
【カートを見る】
カゴ落ち翌日に配信する場合のテンプレート
○○様
いつも【サイト名】をご利用いただきありがとうございます。
商品がカートに残っておりますが、お買い忘れはございませんか?
既にご購入いただいている商品をお送りさせていただいている場合もございますのでご了承下さいませ。
【カートの商品画像】
【商品の値段】
【商品リンク】
【カートの商品画像】
【商品の値段】
【商品リンク】
【カートを見る】
カゴ落ち3日後に配信する場合のテンプレート
○○様
いつも【サイト名】をご利用いただきありがとうございます。
カートに商品が入ったままになっておりますが、お買い忘れはございませんか?
購入方法にご不明点がございましたら、以下の購入ガイドをご覧くださいませ。
【購入ガイド】
既にご購入いただいている商品をお送りさせていただいている場合もございますのでご了承下さいませ。
【カートの商品画像】
【商品の値段】
【商品リンク】
【カートの商品画像】
【商品の値段】
【商品リンク】
○○様におすすめの商品
【レコメンド商品画像】
【商品の値段】
【商品リンク】
【レコメンド商品画像】
【商品の値段】
【商品リンク】
当日・翌日のカゴ落ちメールにはカゴの中に入っている商品を送るのがおすすめですが、3日後のカゴ落ちメールは購入率が下がる傾向がありますので、関連商品などあえて他の商品をレコメンドすることで購入率を高めてみることもおすすめです。
カゴ落ちメールのポイントについて
最後に、カゴ落ちメールのポイントをご紹介いたします。
メールを送るタイミングはなるべく早い段階で
カゴ落ちしたユーザーの中には購買意欲がなくなったわけではなく、「他の商品と比較検討している」、「他のサイトと比較している」などの理由で購入まで至っていないユーザーも多くいます。
カゴ落ちメールは早ければ早いほど購入率が高くなる傾向が出ており、弊社のお客様のデータではカゴ落ちしてから1時間後に送るとCVRが15.15%、1日後では2.94%と5倍以上の差が出ておりました。
業種や顧客層によってカゴ落ちメールの配信タイミングは異なりますが、カゴ落ちが発生してから当日~翌日までには送れるよう、MAツールなどで自動配信ができる環境を整えておくことがおすすめです。
画像付きHTMLメールがおすすめ
メールをテキストだけで送ってしまうと商品がわかりにくいため、商品画像と合わせて送ることが有効です。
HTMLメールで配信することで画像を付けることができますので、カゴ落ち商品を思い出すことに繋がり、購買率が高まることが期待できます。
同一ユーザーにメールを配信しすぎないようにする
購買意欲が高く、比較検討段階でカゴ落ちしているユーザーに対しては何度かカゴ落ちメールを送るのもおすすめです。
ただし、何度もリマインドメールを送ってしまうと嫌がられてしまう可能性もあります。
そのため、弊社のお客様の事例では、カゴ落ちしてから「1時間後」、「翌日」、「3日後」のように3回ほど送ることで効果が出ている企業様が多く見受けられました。
まずは自社のカゴ落ち率を把握して対策を行おう
配信チャネルはメールが最も一般的ですが、国内の若年層のユーザーが多いサイトではLINE配信をすることで高い効果が見込める場合もあります。
弊社が提供するMAツール「HIRAMEKI XD」ではメール、LINE、SMS、Webプッシュといった複数の配信チャネルを搭載しています。
カゴ落ちにそのまま使えるHTMLメールのテンプレートもご用意しておりますので、簡単にマルチチャネルで施策を始めることも可能です。
カゴ落ち対策に興味はあるけど、まだ検討中のご担当者の方はぜひお気軽にご相談くださいませ!