マーケティングオートメーション(MA)をうまく活用するためには各種データを連携させることで効果的な場合が多く見受けられます。
データを活用して最適なタイミングで最適なコンテンツを届けることはツール導入の大きなメリットですが、実施するためには必要なデータをしっかりと準備しておくことが重要です。
今回はマーケティングオートメーションと連携すると効果が出やすいデータについてご紹介いたします。
目次
toC向けとtoB向けで利用するデータの違い
マーケティングオートメーションは導入する企業の業界によって必要とされる機能が大きく異なります。
toC向けのデータでは大規模なECサイトの場合、数百万人規模の会員データ、月間数億PV、数万を超える商品、購買履歴を扱うこともあり、大量のデータが必要となります。
一方toB向けのデータは企業が対象となるため、リード数は数千件~数万件程度になることが多くtoC向けと比べるとデータ量では少なくなることが多いです。
toC向けとtoB向けでどのようなデータを利用して連携しておけば良いか見ていきましょう。
toC向けで利用して連携するべきデータ
EC、不動産、金融、旅行、web系サービスなど個人向けを対象とするサイトやアプリで利用するマーケティングオートメーションでは、顧客データに関するものが多く、購買系のデータに加えてマスター系のデータも連携すると効果的です。
toC向けのマーケティングオートメーションで利用するデータ例
顧客、会員データ
- 名前
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
- 年齢
- 性別
- etc.
オンラインアクションデータ
- サイトアクセス時期
- サイトアクセス回数
- 訪問ページ履歴
- カート投入
- 購入履歴
- お気に入り登録
- メール開封
- etc.
オフラインデータ
- 店舗購入履歴
- 来店履歴
- クーポン利用履歴
- ポイント履歴
- etc.
マスターデータ
- 商品マスター
- 店舗マスター
- キャンペーンマスター
- etc.
toC向けのマーケティングオートメーションと連携しておくとおすすめのシステム
上記であげたようなデータを全てマーケティングオートメーションのデータとして取り込むと効果が上がりやすくなりますが、マーケティングオートメーションを導入する前から元々別のシステムでデータを持っていることもよくあります。
全てのデータを一元管理することも可能ですが、業務フローの変更などが必要となると大掛かりになるためシステム連携を行うことでデータの取り込みを行うことがおすすめです。
システム連携の例
- メール配信システム
- CRMシステム
- ECシステム
- POS
- SNS
マーケティングオートメーションでは、オンラインデータは自動で取得することができるサービスが多いですが、オフラインデータはPOSなど他のシステムと連携が必要なことが多いです。
toB向けで利用して連携するべきデータ
toB向けではリード顧客の育成、選別、スコアリングといったことを行うことで営業が対応するべきホットリードを見える化できることが目的として利用されることが多いです。
この時に必要となるデータは主に次のようなものがあります。
toB向けのマーケティングオートメーションで利用するデータ例
顧客、会員データ(リード)
- 企業名
- 担当者名
- 役職、部署
- メールアドレス
- 電話番号
- 住所
- 年齢
- etc.
オンラインアクションデータ
- サイトアクセス時期
- サイトアクセス回数
- 訪問ページ履歴
- メール開封
- 資料ダウンロード
- etc.
オフラインデータ
- 訪問履歴
- 電話履歴
- セミナー、イベント履歴
- etc.
上記のデータから見込顧客を評価してスコアリングを行い、営業に渡すホットリードの選別を行います。
toB向けのマーケティングオートメーションと連携しておくとおすすめのシステム
システム連携の例
- SFAシステム
- メール配信システム
マーケティングオートメーションは元々SFAシステムと補完する目的として作られたため、SalesforceなどSFAと連携することで高い効果を発揮することに期待ができます。
マーケティングオートメーションの中にはtoB向けのものとtoC向けのものとに分かれていることが多く、使うデータも異なることから必ず自社に合うサービスかどうか確認してから導入を行いましょう。
データ連携をするための方法について
利用するデータが決まった後はどのようにマーケティングオートメーションと連携するかを決めましょう。
システム連携を行うときに気を付けておくべき点としては、可能な限りデータを出す側に負担の少ないデータ連携を実現することです。
元々ECやメール配信システムはマーケティングオートメーションに連携することを念頭に作られているわけではありませんので、システム改修が発生したり場合によっては出来ないことも考えられます。
マーケティングオートメーション側でデータをうまく取り込むことが出来るサービスも多いですし、場合によっては対応してくれる会社もありますので聞いてみるのも良いでしょう。
システム連携を行う方法としては:
- APIで自動連携
- 定期的にバッジ処理を行い連携
- 手動でデータを取り込み連携
があります。
マーケティングオートメーションを導入した後は様々な施策を運用していくことになりますので、出来るだけ多くの種類のデータを簡単に利用できることが望ましいです。
弊社サービスのxross dataではメール配信システムとの連携を始め、CRM、LINEなどとシステム連携を行うことが可能ですので、連携したいサービスがありましたらお聞きいただければと思います。
管理画面の設定から簡単に連携が可能なため、SQLでデータを抽出して連携などが不要で誰でも利用が可能になります。