日本でも人気のECサイト構築サービスShopifyのオフィシャルイベント「Shopify COMMERCE DAY 2021」、今年は11月4日(木)に開催されました。
以前のブログ記事ではアワードを受賞したパートナーを取り上げましたが、今回はShopify COMMERCE DAY 2021で行われた「代表企業4社による講演」についてレポートしていこうと思います。
目次
Shopify COMMERCE DAYとは
Shopify COMMERCE DAYとは、Shopifyを利用する事業者(マーチャント)とパートナーを対象にしたイベントのことです。
EC構築プラットフォームのShopifyでは2021年6月時点で170万の事業者が利用し、2020年の1年間で4.5億人のお客様が買い物をした実績があります。
これは2019年に比べ1.5倍、2015年に比べて8倍にもなります。
そんな多くの利用者がいるプラットフォームを運営するShopify Japanが開催した今回のオンラインカンファレンスは、日本全国の新しい事業者やパートナー向けにShopifyの最新動向の情報発信や新たなコミュニティをつくる機会の提供のために開催されたもので、Shopify Japan史上初のオンラインイベントとなりました。
オンラインカンファレンスは2部構成となっており、第1部では、YouTubeライブの生配信にて600人以上が参加した大規模なイベントでした。
日本国内のアクティブなパートナーが2019年から2020年に4倍以上に成長した点や、2017年から2020年までのパートナーが構築したストアの件数の年平均成長率が240%を上回る点なども紹介がありました。
第2部はOVICE(オーヴィス)を利用したコミュニティ形式で行い、300人以上が参加し、熱心に講演に聞き入る多くの参加者が見られ、多いに盛り上がったようです。
参考:Shopifyブログ(2021/11/22/)COMMERCE DAY 2021 イベントレポート
Shopifyによる厳選な審査を通過した代表4企業が登壇
Shopify COMMERCE DAY 2021では、第2部で「アプリ/テーマ開発者コミュニティ」のプレゼン時間があり、プレゼン希望者が事前にCall for Papersという形で申し込みを行い、その中から選ばれた以下の4社とShopify社のエンジニアの方によって行われました。
- 株式会社Kiva
- 株式会社フルバランス
- Loop Now Technologies, Inc.
- 株式会社refactory
では、プレゼン内容について見ていきましょう。
参考:Shopifyブログ(2021/12/4)『Shopif COMMERCE DAY 2021 「アプリ/テーマ開発者コミュニティ」』
株式会社Kiva 「アプリ開発ナレッジ共有 Shopify API・Webhook」
Kiva社は、自社で公開している延長保証アプリ「proteger」の開発経験をもとに、ShopifyのWebhookとAPIの学習方法や注意点を紹介していました。
protegerはお客様が保証申請する際に今まで必要だった、レシートや保証書が不要でチャット画面から簡単に保証申請を行う事が出来ることが特徴です。
Webhookに関する情報はまだ少ないため、デベロッパーの方にとって貴重な内容となったようです。
株式会社フルバランス「OS2.0時代にShopify Partnerに求められる対応」
フルバランス社では、オリジナル・公式テーマ双方をOnline Store 2.0 (OS2.0)対応にアップグレードするための簡単なノウハウを紹介。
フルバランス社ではShopify公式テーマを導入し、低価格で高品質なECサイト制作が税抜48万円から行えるサービスを提供しています。
新規ストアの立ち上げを検討されている方や、これから売り上げを伸ばしたい方にオススメです。
Online Store 2.0は最新トピックのため市場に出ている情報や事例がまだ少ない中、プレゼンテーターご自身が実際に1.0から2.0への移行された際に得られた知見などをご紹介されておりますので、非常に貴重な情報となっています。
Loop Now Technologies, Inc. 「ショッパブル動画・ライブコマースを提供するFireworkのShopifyアプリグローバル開発裏側」
自社で提供している動画マーケティングプラットフォーム「Firework」のShopifyアプリ開発の裏側についてご紹介されました。
Fireworkは複雑なコーディングの知識がなくとも、コードをコピー&ペーストするだけで、最短即日で誰でも簡単に実装できることが特徴です。
Shopifyはもちろん、どのようなウェブサイトやページでも、簡単にフィットするデザインで埋め込むことができるうえ、モバイルにも自動的に最適化されます。
アプリやプラグインによるカートASPとの連携、ライブショッピングやhtmlメールへの埋め込みなど、EC事業者に必要な機能を開発・実装されています。
参考:Shopify app store「firework」
グローバルの会社でありながら、日本のお客様課題に対するソリューションをいかに取り込んで提供しているか、開発のプロセスなどもご紹介されていました。
株式会社refactory 「MR.ECシリーズの開発について」
元々は、自社がShopifyで構築したストアでイノシシの罠などを販売されている中、利便性を高めるため開発に至ったアプリ「MR.POINT」の経験をもとに、Shopifyでアプリを公開するまでの道のりを紹介されていました。
参考:Shopify app store「MR.POINT」
自社で月商1,000万を超えるECを運用しており、製造から仕入れ、マーケティング、アフターサポートまでを自社で行ってきたからこそ、見えてきたノウハウを持っています。
これからアプリを公開されたい方には、どのようなプロセスが待ち受けているのか参考になると思います。
Shopify Japanからは各社のプレゼン資料が公開されていますので、今回の代表4社のプレゼン内容で気になるものがありましたら、ぜひ入手してみてはいかがでしょうか。
参考:Shopifyブログ(2021/12/4)『Shopif COMMERCE DAY 2021 「アプリ/テーマ開発者コミュニティ」』
Shopifyパートナー表彰式
Shopify COMMERCE DAY 2021の第1部では、Shopifyパートナーの中でも特に「高い実績と評価を持つ」企業に贈られるShopify Partner of the Year 2021の表彰式も合わせて行われました。
詳細は11月16日に公開されたHXDブログで解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。
参考:HXDブログ(2021/11/16)「Shopify Partner of the Year 2021の受賞企業と特徴について」
Shopifyパートナーは日本国内で数千社以上がおり、様々な領域においてソリューションの開発やサービスの提供を通じて日々事業者(マーチャント)のビジネスをサポートしています。
Shopifyのパートナー制度には支援領域や内容によって以下の4つのカテゴリに分類されています。
- Agency partner(ストア構築パートナー)
- App Developer部門
- テーマ開発パートナー
- アフィリエイトパートナー
Shopify COMMERCE DAY 2021ではAgency partner部門とApp Developer部門の2部門での表彰が行われました。
Agency Partner部門では株式会社R6B、株式会社 GO RIDE、株式会社ウェブライフジャパン、株式会社StoreHero、non-standard world株式会社の5社が受賞しました。
App Developer部門では株式会社ハックルベリー、株式会社フィードフォース、株式会社ミクスローグの3社が受賞しました。
今後のShopifyの成長とパートナーの活躍に注目
コロナ禍でイベント開催が制限される中、オンラインカンファレンスは初めての試みだったようですが、参加者からは「Shopifyの方向性や優秀なパートナーについて知れてよかった」などの声が挙がっていたようです。
弊社も2021年よりマーケティングプラットフォーム「HIRAMEKI XD(ヒラメキクロスディー)」とShopifyをAPIで連携し、顧客情報や商品情報を自動でインポートするオプション機能を提供開始しました。
今後も、ツールを通してShopifyマーチャントの方々のマーケティング課題や事業貢献のお役に立てればと思いますので、お困りの際にはぜひご相談ください。