様々なマーケティングツールを活用する中で、最終的に提出するレポートがエクセルなので普段使い慣れたエクセルにデータを出力し、且つツールのUIとして活用したい、というニーズを持ったマーケターは多いのではないでしょうか?
ここでは一つの解決案として、エクセルをマーケティングツールのUIとして活用する方法をご紹介します。
目次
実感しづらいツール導入の効果
デジタルを活用した販促活動が当たり前と言われてから何年もの時間が経過し、ITを活用したマーケティングを行うべく、積極的に流行りのツールを利用してみるものの、効果を実感できるまで至らずいつの間にか利用しなくなったり、導入当初の期待には全然届いていないといった実態が多く見られると思います。
Webのアクセス解析、マーケティングオートメーション、レコメンド、アンケートやフォーム作成、CRMなど様々なツールを活用して、日々の状況を分析して成果に繋げることは労力がかかります。
自社で十分な体制を組める場合、あるいは豊富なスキルを持ったパートナー企業に依頼する予算がある場合は、マーケティングツールをうまく活用できるかもしれませんが、十分なリソースを確保できない悩ましい状況は発生しがちです。
エクセルをマーケティングツールのクライアントに
ツールを活用しようという文脈ではよく「脱エクセル」というキーワードが掲げられます。エクセルでの属人的な作業や無駄な作業を減らし、散在するデータを一元管理して関係者でスピーディに共有しようといった類の話です。
もちろんその「脱エクセル」がスムーズに実現できる場合は良いのですが、それが難しく感じる場合に、エクセルとマーケティングツールの良い所を組み合わせた現実的な解決案を探ってみてはいかがでしょうか。
その方法とは、ツールの管理画面で確認できる各種分析結果を、ツールの管理画面でなくエクセルで実行ボタンを押すと直接エクセルの表やグラフを最新表示するものです。もう少しシステム的に言うと、各種データを集積しているツールのクライアントとしてエクセルを利用します。弊社ではそれを「エクセルクライアント」と呼んでいます。
エクセルをマーケティングツールと連携する処理を実装する必要はありますが、エクセルマクロ(VBA)を実装できるエンジニアは多くいますし、ツールのAPIを呼ぶサンプルプログラムがあれば、サンプルを元に実装することは現実レベルなのです。
使い慣れたエクセルで直接閲覧できることの便利さ
新しいツールを使い始めても、エクセルで纏めることも多いのではないでしょうか。実績データはツールに一元管理することに成功しても、ツールの画面から必要なデータを取得した後で、最終的にその数値をエクセルに貼りつけて、表やグラフを作成して分析したり、関係者へ共有するといったケースです。であれば、最初からエクセルで直接データを取得することで作業の手間を減らすことが出来ます。
またツールを扱う担当以外の関係者も随時状況を確認することで企業のデータ活用が促進されます。使い慣れたエクセルなら操作も簡単ですし、何より管理画面にログインせずに数値を取得できることは心理的にラクです。
自社に最適化されたダッシュボードをBIツール無しでも実現
エクセルを活用する別の利点として、その企業独自の見やすい形式に表やグラフをカスタマイズし易いことも挙げられます。最近ではBIツールを使って自社独自のダッシュボードを作成して関係者で共有するケースも増えてきました。
各社から様々なBIツールが提供されていますが、BIツールによってはライセンス費用がアカウント毎に発生しますし、ダッシュボード構築にはそれなりの工数が発生しますので、特に拘りたい一部分だけをカスタマイズしたい場合などはエクセルで手軽に行うことも現実的です。
xross dataで実現する、マーケティングツールとエクセルの組み合わせ
さて、ここまでエクセルクライアントについて説明してきましたが、弊社では顧客の会員データ、Webサイトのアクセスログ、メールの開封やメール経由での訪問履歴、商品マスタ、ECサイトでの購入履歴など様々なマーケティングデータを保持するxross dataというツールを提供しており、さらにxross dataを有効活用していただく為に、エクセルクライアントの作成支援も行っております。
エクセルクライアントの概要図
これまでエクセルクライアントでの支援実績も豊富にありますので、興味がございましたら、ぜひお問合せください。