新型コロナウイルスの影響を受けてリモートワークの企業が多くなっています。
以前と比べて電話をしてもオフィスにいなかったり、対面での打ち合わせや面談が減ったことを受けてインバウンドマーケティングに力を入れている方も多いのではないでしょうか。
今回はリモートワークで増加しているインバウンドマーケティングの重要性とポイントについてご紹介いたします。
目次
インバウンドマーケティングとは
インバウンドとは内向きに入ってくるという意味合いで、訪日外国人観光客についての言葉として聞いたことがあるのではないでしょうか。
インバウンドマーケティングとはプル型のマーケティング施策であり、企業担当者や個人消費者が能動的な行動として商品やサービスに興味関心を持ってもらい、購買やお問い合わせなどのアクションに繋げることを目的とします。
インバウンドマーケティングを考案したのは米HubSpot社のブライアン・ハリガン氏と言われています。
インバウンドマーケティングと対比されて使われるのがアウトバウンドマーケティングです。
アウトバウンドマーケティングは企業から顧客に対するプッシュ型のマーケティング施策で、テレマーケティングやDMといったものが代表例として挙げられます。
どちらが正しいといったものではなく、自社の環境や商品・サービスによって向き不向きもありますが、両方を並行している企業も多いのではないでしょうか。
ところが新型コロナウイルスの影響によってリモートワークや対面での面談が難しくなってきたこともあり、アウトバウンドマーケティングの効率が落ちている企業が増えてきています。
そこで今後インバウンドマーケティングに注力をしていきたいといった企業が増えていることとなります。
インバウンドマーケティングの施策とは
インバウンドマーケティングをこれから行う場合には、どのような施策があるのかを押さえておきましょう。
インバウンドマーケティングとして取り組みやすい施策は、ブログなどコンテンツを使ったものになります。
ブログ記事はGoogleやYahoo!、Bingなどの検索エンジンからキーワードを検索するとヒットし、検索結果の順位が上になるほど閲覧数が多くなります。
閲覧数が増えると検索エンジンからこのサイトは良いサイトと認定されやすくなるため、よりアクセスが増えやすくなる好循環になっていくでしょう。
さらにブログに動画、SNSなどのコンテンツを追加していくことで、見込み顧客に見つけてもらい、商品・サービスに興味を持ってもらえるようにしていくのが代表的な施策となります。
興味関心を持ってもらう中でホワイトペーパーのダウンロード、メルマガ登録、SNSのフォローへと繋げることができれば新しいリードの獲得へと繋がっていきます。
インバウンドマーケティングの押さえておくべきポイント
インバウンドマーケティングで効果を出すために押さえておくべきポイントとはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
即効性はアウトバウンドに比べて低い
インバウンドマーケティングはコンテンツの企画、準備、制作、運用という手順を踏んで行うため、実施まで時間がかかりがちです。
もちろんコンテンツを作ったからといって必ず届くとは限りませんし、コンテンツを見つけてもらわないといけないため、届けたい相手にしっかりと届くまでに時間がかかることも予め押さえておかなければなりません。
継続性が重要
インバウンドマーケティングは即効性が高くないため、費用対効果が良くなるまで時間がかかってしまいます。
特に最初は使った時間や費用に対して全く見合わない成果しか出ないこともよくあります。
インバウンドマーケティングをしっかりと運用して効果を出している企業は継続してコンテンツを作り続けたり、データを見ながら日々の改善活動をしっかりと行っている企業です。
相手が必要な情報を用意する
アウトバウンドマーケティングのように一方的な情報を提供するわけではないとは言え、自社都合の情報ばかりではユーザーも集まらず効果的な施策とは言えません。
新規顧客や見込み客が求めているものを考え、相手が必要な情報を用意することを心がけましょう。
例えば自社オリジナルのコンテンツや最新の情報、定量的なデータなどはユーザーから好まれやすく、SNSでの情報拡散力も高いコンテンツになることが多いです。
営業とマーケティングの連携を行う
インバウンドマーケティングではリード情報を獲得した後も、自社の戦略に合わせて顧客育成ナーチャリングを行い購買意欲を高めていく必要があります。
マーケティング部門が質の高いリード情報を営業に渡すことによって営業はマーケティングチームを信頼するようになり、連携が密になっていくでしょう。
お互いの情報を交換しつつ、フィードバックを定期的に行うことでマーケティングと営業の成果を高めていきましょう。
会社全体で取り組む
インバウンドマーケティングを行う専任の担当者や部署がある企業もありますが、マーケティング部署や営業部署が掛け持ちで行っている企業も少なくありません。
同じ担当だけで行うとコンテンツが似通ってしまうことやネタ切れになってしまうことも見受けられます。
会社全体で取り組むことで情報の発信力も高まりますし、コンテンツの質も上がることにつながりますので会社を巻き込んで取り組みと良いでしょう。
インバウンドとアウトバウンドマーケティングを並行して行ってみよう
インバウンドとアウトバウンドマーケティングはどちらが良い悪いではなく、購買プロセスにおいて顧客に興味関心を持ってもらい、購買意欲を高めていくことにあります。
一度自社に興味関心を持っていただいた見込み顧客に対しては、メルマガや電話などアウトバウンドマーケティングも効果的で重要な施策となります。
自社にとってどちらの効果が高いのかを見極めつつ、運用を改善して継続できるように続けていきましょう。