MAツールを導入している企業の中で運用についてうまくいっている会社もあれば、成果が思ったほど上がらないという会社もあるかもしれません。
MAツールを運用していく中で他の会社がどのように行なっているのかを知っておくことで自社にとっても役に立つでしょう。
今回はMAツール導入後のマーケター体制とコンテンツマーケティングの運用について解説いたします。
目次
MAツールを運用しているのは誰?
MAツールを運用しているのは企業のどの部門になるのでしょうか。
企業の規模や部門によっても異なりますが、多くの場合はマーケティング部門になります。
その中でもオンラインマーケティングやwebマーケティングチームがある企業であれば専任の担当者がついていることも少なくありません。
比較的少人数のBtoB企業であれば営業企画や営業部門の方が兼任していることもありますし、BtoC企業であればEC部門が兼任していることも弊社のお客様の中にいます。
専門の担当がいると心強いですが、MAツールの運用は他の部門と連携する必要があることも多いため、任せっきりにしないことが重要です。
MAツールを担当しているマーケターの人数とは
上記でご紹介した通り、会社によっては兼任している場合も多いのですが、MAツールの運用に携わっているマーケターの数はどれくらいの会社が多いのでしょうか。
社内でMAに携わっているマーケターの人数については多くの企業が3人以下となっているようです。
弊社のお客様の中では5人以上で運用をしている企業もありますが、1人で行なっている企業もあります。
もともとマーケティング業務の効率化や省人化を目的として導入した一方で、MAツールは運用をある程度継続して改善していくと効果がさらに高まることから、思ったよりも作業の負担となっている場合も見受けられます。
担当が少人数で社内に相談できる相手がいない場合にはMAツールを提供しているベンダーに運用のヒントをもらうことや、ユーザーコミュニティ、勉強会などに参加してみることもおすすめです。
MAツールの経験について
MAツールを運用している経験歴はどのくらいの方が多いのでしょうか。
日本にMAツールが浸透してからまだ10年前後のため、5年以上運用を行なっている方はさほど多くはありません。
一方で今後もMAツールを導入している企業が増えていくことが予想されていることから、先に運用を始めている企業や担当者にアドバンテージが出てきているのではないでしょうか。
担当者のスキルが上がることはもちろん、MAツールはデータの量が増えることでより分析や運用の精度が上がってくる性質もあるため、まだ導入を検討している場合には早めに取り組んだ方が良いかもしれません。
MAツールの運用方法について
MAツールの運用にはメール配信やSNS、キャンペーンなどコンテンツの質と頻度が重要になります。
MAツールを使った代表的な手法については以下のようなものがあります。
・メルマガ
・ステップ配信
・シナリオ配信
・かご落ち配信
MAツールを一斉メルマガ配信として利用している企業もありますが、中にはメルマガ配信はメール配信システム、ステップメールやone to oneマーケティングを行うにはMAツールで行うといったように配信内容によって切り替えを行なっている場合も見受けられます。
配信数量が多くなるとメール配信システムよりMAツールの料金体系の方が高くなる契約プランの企業も多いためと言えそうです。
弊社が提供しているMAツールでは大手メール配信システムと連携も可能なため、配信内容のよって両方を使い分けることもできるためお客様にご好評をいただいております。
また、メール配信はもちろん、LINEやSMSなど配信チャネルを複数組み合わせることも可能です。
配信の頻度が少ないと効果が出にくいですし、多すぎてもユーザーに嫌がられてしまう可能性もあります。
弊社が提供しているHIRAMEKI XD(ヒラメキクロスディー)では、ユーザー毎に配信頻度(フリークエンシー)の設定が可能です。
例えばシナリオ設定でサイトに3回訪問、かご落ち、お気に入り登録など複数の項目が該当した場合でも1日に配信するのは1通までといったように、1人1人の配信数を設定することでユーザーにしつこさを与えることを防ぐ効果が期待できます。
コンテンツのネタ切れを防ぐためには
シナリオ配信のようにあらかじめシナリオ設計しておいたコンテンツの場合には特に意識しなくても良いのですが、定期的に送るようなメルマガやSNS配信の場合にはどうしてもコンテンツのネタ切れが起こりがちです。
また、少人数で運用していると同じようなネタを使い回して飽きられてしまうことも少なくありません。
ネタ切れを防ぐためのポイントについて見ていきましょう。
新商品や新サービスの配信
自社の宣伝として新しい商品やサービスが出た場合には多くの方に認知をしてもらいたいのではないでしょうか。
ただし、一方的に自社の都合を送りつけるような方法ではユーザーに好まれません。
一般的に今すぐ購入を検討している顧客の割合は、1%未満と言われています。
ユーザーのメリットや興味関心のありそうなポイントを意識しながらコンテンツを作ることを意識しましょう。
ネタの細分化
コンテンツのネタを探すアプローチには、メルマガの目的から探す方法と、社内から探す方法の2種類があります。
なかなか新しいコンテンツを思い浮かばない場合には、「1つのテーマ」を分割してネタを作り出す方法と、過去のコンテンツのネタから探す方法があります。
過去のコンテンツのネタを使い回すと聞くと、内容が重複するのでは?と思うかもしれませんが、実はあまり心配する必要はありません。
なぜなら多くのユーザーは送られてくるコンテンツの内容を細かくは覚えていないからです。
むしろユーザーに強く印象づけたいテーマがあるならば、同じネタで繰り返しコンテンツを送るべきでしょう。
時事ネタを取り入れる
日々起こっている時事ネタや季節性のあるものを取り込んでみる方法です。
メディアに掲載されている情報をそのまま書いては面白みに欠けますので、1つの話題に対してオリジナリティを入れるのがコツです。
他社の状況も参考にしてみよう
MAツールの運用を行う際には自社の中でどのように行えば良いかを中心に考えることが多いと思います。
一方で多くの企業が同じ課題を抱えていることも多く、他社の情報を参考として自社に合うものがあれば積極的に取り入れてみることをお勧めします。
他社の情報がなかなか取得できない場合には、是非一度ご相談いただければと思います。