MAを利用している方、導入を検討している方の多くは顧客とのコミュニケーションチャネルにメールを利用することをイメージされているでしょう。
実際MAで一番使われている配信チャネルはメールであり、MAと言えばメールマーケティングを想像すると思いますが、メール配信だけではありません。
その中でも最近注目が集まっているSMS(ショートメッセージ)を配信チャネルとして利用しているMAがあります。
本記事ではメール配信だけではない、SMSを使った効果の高いMAの運用方法についてご紹介させていただきます。
目次
MAの配信チャネルとは
MAを利用して顧客とのコミュニケーションをはかるための配信チャネルにはどのようなものがあるのでしょうか。以下に代表的な配信チャネルをご紹介します。
1、メール
MAと言えばメールでのコミュニケーションが最も多く利用されています。メルマガのような一斉配信はもちろん、顧客属性や顧客ごとの行動履歴に応じたパーソナライズメールを送ることもMAでは一般的です。
2、SNS
MAとSNSを連動させることも多く見受けられます。良くあるのがFacebook,Twitter、LINEの3つでMAを介して配信設定を行う場合やSNSを通じてリーチしたユーザーの分析や管理を一元化して行うことが挙げられます。
3、広告
Cookieを利用したリターゲティング広告をさらに強化するために、MAとアドネットワークを連携させることで、より最適な広告を配信するために使われます。
4、SMS
メール配信と組み合わせて利用することで高い効果が期待されているのがSMSでの配信です。SMSは電話番号を知っている顧客であれば送信が可能でメールよりも開封率が高いことが知られており、確実に情報を届けたい場合や緊急性が高い場合に利用されることが増えてきています。
5、WEBプッシュ
ゲストユーザーに対してコミュニケーションを行いたいというニーズはどこのサイトでもあると思います。一度サイトに訪れた会員情報を取得していない顧客に対してはリターゲティングを行うというのが一般的ですが、WEBプッシュ(ブラウザプッシュ)という手法を使うことで対応しているブラウザであればメールアドレスを知らない顧客にもプッシュ通知を行うことができます。
MAでSMSを利用するメリット
MAでSMSを利用するメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
1、電話番号で送れる
SMSはメールアドレスがわからなくても、電話番号がわかればメッセージを送れる事から古くより使われてきたサービスです。キャリアのメールアドレスの場合、メールアドレスの変更や格安スマホが増えてきたことで持たない顧客も増加していることから、電話番号で送ることのできるメリットが考えられます。
2 、開封率が高く情報を届けやすい
メールには大量の読まないメールが毎日のように送られていることからメールフォルダを開かない人も増えているでしょう。SMSは今のところメールと比べて配信している企業が多くないことから開封率が高いことが特徴です。
SMSの利用用途は主に本人認証通知、督促の通知など確認を依頼する内容が多いですが、マーケティングやプロモーションとしても利用する企業が増えております。
3、メールと同様にパーソナライズされたSMSを配信できる
上記はMAとSMSの組み合わせというよりは、比較的SMSの特徴に近いものでした。MAと組み合わせることで一斉配信はもちろん、郵送物の通知やクーポンのお知らせ、カゴ落ちといったパーソナライズされた内容でのSMS配信も可能です。
つまり、SMSを使った効果の高いMAの運用を行うためには、「メールアドレスがわからないが電話番号がわかる顧客にリーチしたい」、「メール配信よりも高い開封率を目指したい」、「即効性のあるコミュニケーションを行いたい」、「SMSでもパーソナライズされた配信を行いたい」ということがキーワードとして挙げられるのではないでしょうか。
ただし、SMSはメール配信よりも配信コストが高く、1通あたり数円から数十円程度かかることが多いですので、費用対効果を見ながら運用していくことが非常に重要となってきます。
MAでSMSを利用する方法とは
MAでSMSを利用するにはどうすれば良いのでしょうか。大きく分けて2つの方法がありますので順に見て行きましょう。
1、SMS配信が利用できるMAを使う
MAの中にはSMSと連携できるツールもあり、メールと同じように設定や配信が可能となります。MAをこれから導入しようと考えていてSMSの利用を検討しているのであれば、最初からSMSと連携しているものを選択するのが良いでしょう。xross dataもSMS連携ができますので、利用検討の際にはお問い合わせください。
2、MAからデータをエクスポートしてSMS配信ツールにインポートする
現在利用しているMAが既にあり、SMSに対応していない場合には別途SMS配信ツールを契約してcsvファイルなどをインポートして配信を行う方法もあります。手動で行うことも出来ますし、APIが利用できる配信ツールであれば自前で自動化することもできるでしょう。
3、MAのデータを元に手動でSMSを送る
送りたい顧客の情報をMAツールで確認し、SMS配信ツールやご自身の携帯からSMSを送ることも可能です。配信する数や頻度が少なければ手動でも可能ですが、送り先を間違えないように注意が必要かもしれません。
SMS配信を継続的に行いたい場合には1か2の方法がおすすめですので、自社の状況に合わせて検討してみましょう。
目的に応じて最適な配信チャネルを利用しよう
SMSを利用する企業は今後も増加が見込まれており、配信数や市場規模も伸びていくことが予想されています。
マーケティングやMA担当者の方の中には、「メールマーケティングの効果が下がってきている」、「開封率を上げて通知させたい」といったことについてお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。
MAとSMSを組み合わせることでパーソナライズされた開封率が高いコミュニケーションが可能となることが考えられます。MAを利用する際にSMSを利用してみるのも良いのではないでしょうか。