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Shopify Flowで出来ることを一挙解説

更新日:2023/10/04

世界最大のECサイト構築プラットフォームShopifyの利用ユーザーが、近年日本でも増えています。

そんなShopifyでは、一定プラン以上のユーザーが無料で利用できるオートメーション化Shopifyアプリ「Shopify Flow」の提供しています。

 

Shopify利用者はShopify Flowを利用することで、ECサイト上の行動データや属性データ、その他データを元に多岐に渡る作業をオートメーション化することが可能となります。

 

そこで今回は、Shopify Flowの詳細やできることを解説していきます。

Shopify とは

「Shopify(ショッピファイ)」は世界175カ国、100万店舗以上のストアで利用されている世界最大のECサイト構築プラットフォームです。

 

多くの場合、ECサイトを構築するには多額の初期費用がかかりますが、Shopifyを利用することで初期費用がかからずECサイトを開設できます。

 

さらに月額課金制のサブスクリプションモデルとなっており、低コストから始められるような料金設定になっているためECサイト運営が初めての方もスタートしやすいサービスです。

 

また、別の記事ではShopifyの特徴や機能、メリットについても解説していますので、ご参考にください。

参考:HXDブログ(2021年1月)「ECサイト構築のShopify(ショッピファイ)の特徴や機能、メリットについて解説」

 

Shopify Flowでできること

「Shopify Flow」では、ECサイト運営で発生する定型的なタスクの多くを自動化することができるShopifyアプリの一つです。

 

例えば、「10,000円以上購入したユーザーへ優良顧客のタグを付与する」や「商品の在庫が少なくなったらタスク管理シートに印をつける」など、顧客管理から在庫管理まで幅広い領域で存在する定型タスクの自動化が実現できます。

 

Shopify Flowの利用方法

Shopify Flowは無料でインストールができるShopifyアプリですが、利用するためには「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」「Shopify Plus」のいずれかのプランであることが必須条件となっております。

※2023年10月4日時点

 

また、「ベーシック」「スタンダード」「プレミアム」「Shopify Plus」を利用されている方も、管理画面へ標準装備されている機能ではありませんので、Shopifyアプリストアからインストールする必要があります。

インストールはこちら:https://apps.shopify.com/flow?locale=ja

 

Shopify Flowの設定方法は、基本的には①トリガーを選択、②条件を選択、③アクションを選択の3ステップで行います。

 

例えば、「お気に入りに追加した商品がセール中であることを顧客に通知する」の自動化をShopify Flowで実現する場合、以下のように設定します。

 

  • トリガー : お気に入りに追加した
  • 条件   : 商品がセール中である
  • アクション: 顧客に通知する(メール、LINEなどで)

 

アプリベンダー提供のコネクターで広がるShopify Flowの活用範囲

外部のShopifyアプリが「コネクター」を提供している場合は、Shopify Flowのトリガーやアクションに設定して、様々なShopifyアプリの挙動をShopify Flow上で組み合わせて、高度なワークフローを実現することが可能です。

 

コネクターに対応したShopifyアプリは増えてきており、国内企業から提供されている「Prime Review」や「定期購買」などのShopifyアプリも既にShopify Flow連携に対応しております。

 

最近では、Shopify社主催のセミナーでShopify Flow連携の詳細について解説していたりもしましたので、ご興味のある方はYouTubeでアーカイブ動画をご視聴ください。

参考:https://youtu.be/MnEH5ORX2No

 

代表的なテンプレート

自動化フローの作成は、数ある条件の中から適当なものを選択して自社に必要なアクションを作成していくことは可能です。

 

しかし、自動化フローを作成するのが難しい、面倒と感じる方もいらっしゃると思いますが、初心者でも簡単に設定できるテンプレートが約100種類ほど用意されていますので、誰でも簡単に始めることができます。

 

ただし、テンプレートは英語表記のため少々使いづらさを感じたり、他アプリの連携も必要になってきたりするケースが多いため利用前に条件を確認しておくことが必要となります。

 

では、実際にどのようなテンプレートが用意されているのか見てみましょう。

 

テンプレートは「購入体験」、「顧客」、「在庫と商品」、「ロイヤリティ」、「注文」、「プロモーション」、「リスク」7分類が用意されています。

 

購入体験

「購入体験」では、ユーザーのサイト訪問から購入までの道のりをより充実させるために自動化できるタスクがまとめられています。

 

・Create Trello card when product inventory is low

→商品在庫が少ないときにTrelloカードを作成する

 

・Notify customers that wishlist items are on sale

→お気に入りに追加した商品がセール中であることを顧客に通知する

 

・Get notified when you receive negative reviews

→否定的なレビューを受け取ったときに通知を受け取る

 

参考:https://ichyaku.com/shopify-flow/

 

顧客

「顧客」では、ユーザー管理に関するタスクを自動化するためのワークフローが集約されています。

 

・Organize customers by lifetime spend tiers

→購入階層(LTV)によってお客様を整理する

 

・Email a customer when a wishlist item is on sale

→お気に入りに追加している商品がセールになった時にお客様へメールを配信する

 

在庫と商品

「在庫と商品」では在庫管理、及びオンラインストア上でどのように商品が表示されるのかを管理することができるワークフローがまとめられています。

 

・Get notified when product inventory is low

→商品の在庫が少なくなったら通知する

 

・Hide and republish products based on inventory level

→在庫状況に応じて商品の表示、非表示を制御する

 

・Get notified when demand increases for out-of-stock products

→在庫切れ中商品の需要が高まった際に担当者へ通知する

 

 

ロイヤリティ

「ロイヤリティ」では、お客様を育成し、ロイヤリティを高めていくための状態に応じたクーポン配布やポイント付与などを自動化することができるワークフローがし集約されています。

 

・Get notified about large discounts on new orders

→新規のご注文で大幅値引きが可能なことをお客様へ通知する

 

・Get notified when specific discount code is used

→特定のクーポンが使用された際に担当者へ通知する

 

注文

「注文」では、特別な注意が必要な注文が発生した場合に担当者へ迅速にお知らせができるテンプレートです。

 

・Email logistics team when orders need to be expedited

→早急に配送する必要がある注文が入った場合に物流チームへメールを配信する

 

・Get notified about irregularly large order quantities

→イレギュラーな大量注文が発生した場合に通知する

 

・Tag orders paid with gift card

→ギフトカードで支払われた注文にタグを付与する

 

プロモーション

「プロモーション」では、購入促進を図るためのプロモーション施策を実施する際に便利なテンプレートが集約しています。

 

・​Edit and add free gift to orders over $100

→$100以上の注文に無料ギフトを追加する

 

・Text discount code after first order

→初回注文後にクーポンコードを送信する

 

・Email discount to customers on their birthday

→お客様の誕生日にクーポンコードを送信する

 

参考:https://ichyaku.com/shopify-flow/

 

リスク

「リスク」では、ワークフローでShopifyのリスク分析で不正注文などの注文リスクが検出された際に通知を受け取ることができるテンプレートです。

 

リスクの高い注文通知を受けた後のアクションは以下の内容などを選択できます。

 

・Tag the order so that it can be processed later and notify your staff or to send the order details to an app.

→後で処理したり、スタッフに通知したりすることやアプリに注文詳細を送信できるよう注文にタグ付けします

 

・Prevent the payment from being processed if your store is set up to capture payments manually.

→ストアでの支払いが手動で確定されるように設定されている場合、決済が処理されるのを防ぎます

 

・Cancel the order if the order is set up to be fulfilled manually.

→注文が手動でフルフィルメントされるように設定されている場合、注文をキャンセルします

 

参考:https://help.shopify.com/ja/manual/shopify-flow/reference/examples

 

Shopify Flowを活用して業務の効率化を促進させましょう!

今回ご紹介してきた通り、Shopify FlowではECサイト運営上で発生する多岐に渡るタスクを広く自動化することができるアプリとなっているため、EC事業者にとって強い見方となるでしょう。

 

現状、Shopify Flow自体はほとんどが英語表記となっており、国内のEC事業者にとっては分かりづらい部分も多いかと思いますが、徐々に国内産ShopifyアプリもShopify Flowとの連携に参入し始めていますので自社に合った利用方法を模索していきましょう。

 

弊社が提供しているShopifyアプリ「HIRAMEKI XD – 日本発のEコマースCRM/MA」でもサイト行動や購入などを条件にしてメール、LINE配信の自動化に対応しておりますので、マーケティングに注力されたい事業者様にオススメです。

 

ご興味のある方がいらっしゃりましたら、お気軽にお問合せくださいませ。

 

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カテゴリー: EC, shopify