2015年02月04日(水)、JavaScriptタグに新しいプラグインを追加しました。
今回追加したプラグインは、画面の再リロードやブラウザのバックボタンで送信される重複したログを排除する機能を提供します。
プラグイン名 | xd_deduplicate | 重複ログを排除する機能を提供 |
例えば、受注完了が重複ログの排除対象にしたい画面です。
- 受注完了のURLをブックマークされ、後日アクセスされた。
- 受注完了画面を再リロードされた。
- 受注完了画面から別ページに遷移し、ブラウザのバックボタンで再度アクセスされた。
受注完了画面では、タグに注文番号や受注金額が代入されています。
上記のようなケースでは、画面が表示される度にタグが実行されて同じ注文番号、同じ受注金額が送信されます。
xross dataの集計システムでは、何かしらのパラメータを一意のキーにして重複排除を行う機構がありません。このため重複したログは集計対象となり、重複したログの数分だけ積み上げて集計されます。
これでは正確なトラッキングを必要とするトランザクション系の解析に支障が発生します。
xd_deduplicateは、このような問題を解決するためのプラグインです。
プラグインが提供する3つの排除方法
xd_deduplicateプラグインは、3つの排除方法を提供します。
1.特定のカスタムパラメータを重複チェック情報として処理する
プラグインに重複排除したいカスタムパラメータ名を指定することで、同一の値が送信される際にチェックを行い重複ログ送信を排除します。
例えば、注文番号をorder_cdというカスタムパラメータに格納してログ通知しているとします。注文番号はシステム管理する一意の番号なので、order_cdで同じ番号を通知したくありません。このような場合に利用します。
尚、ログの送信は行うがアクションパラメータは通知しないという設定も可能です。
この設定をした場合、ログには重複ログが記録されますが、アクションパラメータが存在しないため集計対象からは省かれます。
この設定はユーザー個別の行動を追いたい場合に有効でしょう。
2.リファラーと同じURLでアクセスしているかを重複チェック情報として処理する
画面が再リロードされると、表示しているURLがリファラーとして取得されますが、表示しているURLとリファラーが同一の場合、重複ログとしてログ送信を行わない方法です。
この設定はログ送信がされないため、ログ自体が記録されません。
3.リファラーとの比較方法を重複チェック情報として処理する
document.referrerの値が比較対象とマッチした場合に重複と見なして重複排除を行う方法です。
例えば、購入確認画面でconfirmアクションを通知していたとします。ユーザーが購入完了画面(orderアクション)まで遷移した後にブラウザの戻るボタンで確認画面を再表示した場合、再度confirmアクションが通知されてしまいます。ブラウザの戻るボタンで戻った時はconfirmアクションを通知したくない場合に利用します。
比較方法は、前方一致、後方一致、部分一致、完全一致、正規表現の5つです。
以上