ECサイトを展開するには大きく分けてAmazonや楽天のような大手モールに出店する方法と、自社でECサイトを運営する方法があります。
今回はAmazonや楽天から離れ、Shopify(ショッピファイ)で自社ECサイトを開設する企業が増えてきている理由についてご紹介いたします。
目次
Shopify(ショッピファイ)とは
Shopifyは世界175カ国、100万店舗以上のストアで利用されている世界最大のECプラットフォームです。
元々は2004年に創業者がスノーボードをオンライン販売するために創業しましたが、簡単に出来る通販システムがなかったために自分で作ろうと思ったことがきっかけとなり2006年にShopifyが誕生しました。
2017年には50万店舗だったストア数も、2019年12月時点では100万店舗を超えるなど急成長を遂げています。
グローバルでの流通総額は2,000億USドル(20兆円)を超えており、さらに今後も増加していくことが見込まれています。
世界で最も利用されているECサイト構築サービス「Shopify(ショッピファイ)」の利用が日本でも増加してきており注目が集まっているところです。
Amazonや楽天などの大手ECモールから離脱が増えている?
通販サイトと聞いて多くの方が思い浮かべるのはAmazonや楽天のような大手ECモールではないでしょうか。
Amazonや楽天で検索をすればあらゆるジャンルの商品が掲載されており、ポイントやサービスや商品到着までのスピード感など非常に充実していると言えるでしょう。
一方でディズニーやワークマンなどは大手ECモールで出品をしない方針を取っています。
シャネルやルイヴィトンのようなラグジュアリーブランドも、一部の商品だけの販売や公式には販売を取り扱っていない場合が多く見受けられます。
もちろん大手ECモールに出品している企業も多く、新しく出品している企業も増えている一方で、離脱している企業も見受けられるようになってきました。
自社ECサイトに注力している企業が増えている理由
大手ECモールから離れて自社ECサイトを開設したり、注力している企業が増えているのにはどのような理由があるのか見ていきましょう。
手数料を継続的に支払い続ける必要がある
Amazonや楽天といった大手ECモールに出店するメリットはモール側の既存会員や集客力を活かし、自社でプロモーションを行うコストを比較的下げてすぐに販売が出来るところでしょう。
しかし、手数料を大手ECモール運営企業に継続的に支払わないといけないため、中長期的に見ると高くなるケースもあります。
さらにモールの中で上位表示をさせようとすると販促費用がかさむことも少なくありません。
詳細の会員情報や購買情報を取得できない
出品者はAmazon会員や楽天会員の詳細情報やどのような経緯で購買に至ったかのような情報の取得に制限がかかってしまいます。
自社ECサイトの場合には会員情報や購買情報、アクセス履歴といった詳細の情報を蓄積することができるため、マーケティングの運用改善に繋げることができるでしょう。
ブランド力が高めにくい
モールに出店している企業の場合、出品者は顧客から見るとあくまでモール上で商品を購入した1テナントと認識しているため、その出品者のブランドが認知されにくいと言えるでしょう。
また、Amazonでは似たような商品で価格が安い商品をレコメンドすることも多く見受けられ、結果として購買につながらないケースも多いかもしれません。
ナショナルブランドのように自社の商品にブランディングやマーケティングコストをかけている場合には自社ECサイトで独自の世界観を伝えたいといった企業も多いでしょう。
逆にモールに向いているのは一般的な日用品のように消費者がブランドに対するこだわりが少ない商品や、価格が購買に大きな影響を与えるコモディティ商品を提供している価格優位性の強い企業と言えます。
有名なブランドや比較的高価格帯商品のように指名買いを狙っている企業では自社サイトを設けた方が利益に繋がりやすいのではないでしょうか。
Shopifyのように比較的簡単に自社ECサイトを開設できるサービスが登場した
一昔前は自社でECサイトを開設しようとすると大規模な開発を行い、初期費用と開発期間が発生するため簡単には踏み込みにくいといった理由がありました。
近年ではShopifyのように初期費用が無料で比較的簡単にECサイトを始められるSaaSが登場してきたのも自社ECサイトの開設が増えている大きな要因でしょう。
決済面でもクレジットカードやApple Pay、Google Payといった多様な手段に対応しており、PayPalなど外部サービスの連携も簡単に可能です。
Shopifyで自社ECサイトを開設するメリットとは
Shopifyで自社サイトを開設するメリットについて見ていきましょう。
初期費用不要でECサイトの運用がすぐにスタートできる
Shopifyは初期費用なしでスタートできることから気軽に試してみることができると言えます。
また、順調にサイトが成長した場合には上位プランにいつでも切り替えができるのもポイントです。
デザインやプログラミング知識が不要で使える
ECサイトにはデザインやプログラミングの知識がつきものですが、Shopifyは知識不要で利用が可能です。
ある程度自分たちでカスタマイズしたい場合にもHTMLやCSSで設定可能です。
他システムやアプリの種類が豊富で拡張性が高い
Shopifyは多くの企業で利用されていることからShopifyを拡張できるアプリも多くの会社によって提供されています。
ShopifyはAPIというシステム連携をしやすくするための仕組みを開放しているため、Shopify社以外でも機能の開発を行うことができるのです。
また、弊社が提供しているマーケティングプラットフォーム「HIRAMEKI XD(ヒラメキクロスディー)」もその一つで、ShopifyをAPIで連携し顧客情報や商品情報を自動でインポートするオプション機能の提供をしています。
HIRAMEKI XD とShopifyの連携サービス詳細
HIRAMEKI XDとShopifyのAPI連携オプションを利用するユーザーは、次の3つのデータを指定して連携することができます。
- 会員マスター連携:Shopifyに登録されている会員情報を日次でMAツールに自動連携
- 商品マスター連携:Shopifyに登録されている商品情報を日次でMAツールに自動連携
- 購買情報連携:Shopifyで作成したストアで発生する日々の購買履歴情報を日次でMAツールに自動連携
参考:MAツール「HIRAMEKI XD」が世界最大級のEコマースプラットフォーム「Shopify」とAPI連携を開始 ~ DXの中で効果的な顧客体験の提供がポイント ~
MAツールを用いてShopifyのマーケティング効果を高めたい方にはおすすめですので、ご関心がありましたらお気軽にご相談いただけたらと思います。